これからの薄毛治療の課題

これからの薄毛治療の課題は、何と言っても治療費の問題でしょう。薄毛の治療と称して医療機関を受診した場合には全額自由診療となります。これは現在の法律上仕方のない事なのですが、
「ホルモン療法への期待値」の章でも紹介したように、更年期障害でホルモン療法を行なった場合の治療費は保険が適用されます。この場合治療の主たる目的はあくまでも「更年期障害の治療」ですから、薄毛の治療ではありません。しかし、その結果として薄毛が解消されたのなら全額自費で薄毛治療をしている人にとっては納得できない事実ですね。また今の法制度の中では混合診療(保険診療と自由診療を同時に行なうこと)は原則として認められていません。したがって薄毛治療の初診時に行なわれる血液検査や尿検査などのスクリーニングと呼ばれる検査類も全て自由診療ということになります。しかし、その結果として生活習慣病の疑いが強く出ると、今度は薄毛以外の生活習慣病に関しての検査や治療は保険診療となります。こうなると初診時に行なったスクリーニング検査は保険診療なのか、自由診療なのかの取り扱いは微妙になりますね。このような診療費を巡る取り扱いの煩雑さは患者側にとっても病院側にとってもストレスになることは間違いありません。人によっては過誤診療ではないかというクレームが付き、訴訟問題にまで発展するケースも想定されます。そのため、初診時の説明はきちんと受け、患者さんと病院側の双方が納得の上に治療を進める必要性があります。ただし、そもそも論として、薄毛やAGAは国が病気と認めたものなので本来は保険診療が適用されるのが妥当だと指摘する医師もいます。